【科学】グラフ作成ソフト:Orientを使ってみた①【データ解析】
はじめに
現在私は、ドイツのある大学に(研究)留学しています。研究といっても、一般の人には「研究って白衣きて、たまに爆発するやつですよね」、くらいに思っているかもしれません。
研究は、①研究試料を用意し、②化学的・物理的に違う特徴を探すために特別な装置を使って計測します。③その結果をいろいろな分析・解析をして傾向を見ます。その傾向はどうやって出てきたのか、④傾向を式にする、または、⑤試料を簡単にたくさん作るシステムをつくる。最後にこれが何に役立つかの展望を説明します。
これが研究の流れであり、研究のすべてといってもいいです。それぞれは、研究室と呼ばれる約5~100名の小~大グループで取り組まれています。
この研究室によって、得意分野がことなり①、②,③について、①-③のすべてをやる研究室、①、②、③のどれかをやる研究室というのがあります。
今回お邪魔している研究室は、③の分野に長けた研究室です。
ところでOrientとはなんぞや?
③において、一般的には、装置を開発した会社が独自に解析ソフトウェアをつくることが多いですが、論文を書くとなると、図の様式やフォント、文字サイズなどいろいろな制限があり、各々汎用性の高いグラフソフトや解析ソフトを準備することが多いです。最も使用されているソフトウェアは、Excelでしょう。図をつくり、計算したりで汎用性の高いソフトです。汎用性が高いからこそ(敷居が低い)、③をやる研究室では少しものたりないようです。あと、エクセルはフィッティングに弱いという欠点があります。もちろんできないわけではありません。
もっと、高精度なフィッティングを行うために、
- Origin
- Matlab
この二つのソフトウェアは非常に強いです。そして、きれないな図の作成が作成可能です。どちらも拡張性も高く、科学分野においては有名なソフトウェア(有償)。そして、プログラム含めて、一般に研究室独自の解析手法が確立しているために、研究室に所属したら、その研究室の解析ルーティンに従うのが一般的です。
ドイツでの研究室ではどんなソフトウェアを使っているの?
タイトルにも書いているように、今回使用したのは、「Orient」です。基本的にこういった科学ソフトウェアは、企業向け、研究所向け、アカデミック向け、学生向けの複数種類の値段設定をしており、大学がまとめてライセンスを買っている場合が多いです。今回は大学の留学生として無料で「Orient」を使っています。
今回、基本的にはフィッティングのみでの使用になりそうです。
さっそく、Orientをインストールしてみた。
インストール画面は幸いにも日本語になっていたので、
- 会社名
- 所属債
- シリアルナンバー
- インストール場所の設定
- これでおしまいでした。
次にOrientを起動してみる。「不明な言語を検出」とでる。嫌な予感が、、、この大学で買っているOrientはドイツ語と英語のみでした。しかも、デフォルトがドイツ語になっているので、英語へ変更。OrientのHPを見ると、ヘルプを開いて、言語を設定、英語にする。
これで何とか使えそうな感じ。
おわりに
Orientの紹介とインストールまでの流れでした。Orientについては、有名なソフトウェアなので、開発した会社もそうですが、各大学が作ったマニュアル、および、個人の使用感想など、探せばたくさんでてくる。さっそく勉強して、解析します。
おしまい